11月14日山口県ことばを育てる親の会は、山口県教育委員会に要望書を提出し、一時間半にわたって、「特別支援教育の充実を求める」意見交換会を行いました。県内各地から24人のお父さん、お母さんが参加しました。
要望書の内容は以下の通りです。
山口県教育委員会 田邉恒美教育長 様
2013年11月14日 山口県ことばを育てる親の会
会 長 加 藤 碩
特別支援教育の充実をもとめる要望書
山口県教育委員会が、特別な支援を必要とする子ども達の教育の充実のために、はらっておられる日頃からのご努力に、心から感謝を申し上げます。
今年も各地の親の会から寄せられている要求をまとめて要望書を提出いたします。県教育委員会が各市町教育委員会との連携のもとに、誠意ある積極的な解決をはかって頂きますように要望いたします。
1、 中学校の通級指導教室の設置は、小学校との一貫性という点や思春期をすごす中学生のニーズにあったきめ細かな教育を保障する立場から、全ての市に設置していただくように、引き続いて取り組みを強化してください。 各地の「親の会」から上がっている要望は以下の通りです。
(1) 山口市南部の生徒のニーズに対応して、小郡中学校に設置してください。
(2) 山口市平川中学校に教室を設置してください
(3) 合併で広域となった下関市に二校目、三校目を設置してください。
(4) 長門市に教室を設置してください。
(5) 防府市に二校目の中学校の教室を設置してください
(6) 周南市富田中学校に教室を設置してください
関係者のご努力によって、中学校の通級指導教室の設置が年々すすんでいますが、教育条件整備の面からみると、担当者の配置、専門性の確保、施設設備など不十分な面が多々あります。充実をはかってください。
2、「いつでも、だれでも、気軽に」通級できる通級指導教室を、県内各地にいっそうきめ細かく開設してください。
(1) 「ことばの教室」と呼称されていたころから設置のなかった、上関町、旧阿東町、旧徳地町、旧油谷町、旧秋芳町などの小学校に設置を急いでください。
(2) 校内通級が実現できるように、要望の強いところから設置を急いでください。
(3) 通級希望の児童・生徒数が増加し、都市部では待機児が増えています。担当の先生の配置数を複数に増員してください。新設された通級教室に専門性の乏しい非常勤の先生が配置されている教室の改善をはかってください。貧弱な備品、プレイルームや防音施設のない教室など、教育条件整備は急務です。早急に改善をはかってください。
(4) 幼児教室と小学校入学後の教育の連続性を確保し、すべての地域の「通級指導教室」に幼児教室を併設するように、市町教育委員会を指導援助してください。待機している幼児が相当数に上る地域が急増しています。改善を早急にはかってください。
(5)担当の先生の研修の充実、専門性と指導の継続性を確保できるように、教員配置を改
善してください。
3 特別支援学級の増設をはかってください。難聴学級の貧弱な施設設備の改善を検討してください。
4、高等学校における「特別支援教育」の充実をはかってください。ことばやきこえ、発達にハンディキャップをもつ高校生のために、二―ズにもとづく指導が受けられる通級の場の設置をはかってください。公立高校だけでなく、私立高校への支援を検討してください。
5、山口県立大学に在籍する発達障がい学生に対する支援の体制を検討してください。県立以外の県内の大学生についても検討を開始してください。