JKA補助事業」カテゴリーアーカイブ

競輪公益資金による捕縄事業の完了報告

JKAより補助をいただき、「平成30年度障害のある人が幸せに暮らせる社会を創る活動捕縄事業」として、NPO法人全国ことばを育む会は、下記のように事業を実施し、平成31年3月20日に事業が完了しましたことを報告いたします。

みんなで学んだ JKA補助事業 指導者養成研修会

指導者養成研修会は、公益財団法人JKAの補助事業として、NPO法人全国ことばを育む会が主催している研修会です。開催地を変えながら、全国で毎年行われています。平成27年度は、北海道、静岡県、岡山県、徳島県の4ヶ所でした。補助事業2015

北海道では、『子どものことばを育む素地として、親と先生と関係機関の支え合いの大切さ』について
静岡県では、『構音指導の進め方』『親と子のコミュニケーション』について
岡山県では、『特別支援教育の現状と目指すもの』『子どもの視点から考える通級指導教室』について
徳島県では、『構音指導の基本的な指導法の実際』『児童理解に基づく具体的な教材の扱い』について

いずれの研修会においても、“子どもを中心に親と先生が三人四脚”という親の会が主催する特徴や強みを生かしています。

全国ことばを育む会各地から、担当者の専門性を高める為の研修会も必要であり、親の会としても一緒に活動していきたいという声が上がっています。

今回は、その視点から行われた徳島市国府小学校を会場とした指導者養成研修会を紹介します。

研修会の参加者は、幼稚園、小学校、中学校の通級指導教室の担当や特別支援教育コーディネーターの先生方、そして校長先生や教頭先生、合わせて35名。講師は、『構音指導の基本的な指導法の実際』について、鴨島病院言語聴覚士 中川真里先生、『児童理解に基づく具体的な教材の扱い』について、鳴門教育大学附属特別支援学校アドバイザー 特別支援教育士 竹内めぐみ先生です。補助事業2

参加者からアンケートをとり、お尋ねしたい事柄について、事前に、二人の講師の先生にお伝えしました。

「サ行音を構音する時に、舌が歯の前に出てしまい、なかなか引っ込まない。」「側音化の傾向がある子どもで、多動傾向もあり集中力が続かない。」「ある子どもについて個別検査でワーキングメモリーが低いという結果が出たが、自立活動でできることは何か。」「助詞を正しく使うことが出来ない子どもへの具体的な指導はどうしたら良いのだろうか。」等々、たくさんの疑問や質問が出されました。

現場では、日々、1人1人の子ども達に向き合う中で、より効果的な教育支援を行う為に、子どもの理解、指導方法や教材の扱い等で悩むことが少なくありません。
事前にアンケートをとったことで、経験豊富なお二人の先生から、具体的で子どもに寄り添った分かりやすいお話を伺うことが出来ました。子ども達の実態やニーズをどのように理解し、何を大切にし、アプローチをどう工夫すると良いのかについて、貴重な事柄を学ぶ機会となりました。

幼稚園、小学校、中学校の担当者が集い一緒に研修することで、子ども達の成長の道筋を長いスパンで学び合う機会が得られます。また、管理職の先生方やコーディネーターの先生方も参加して下さり、教育の場での理解と支援の輪が広がります。
今後も、このような機会を役立てて行きたいと考えています。