全国大会(2017年)は四国で。第一回準備委員会開く

NPO法人全国ことばを育む会 第27回全国大会は、2017年四国で開催されます。

この全国大会にむけて、2015年10月24日、香川県高松市で、「NPO法人全国ことばを育む会第27回全国大会」の第1回準備委員会が開かれました。

これには、全国ことばを育む会から田嶋事務局長、小林理事(四国担当)をはじめ、香川、徳島、高知、愛媛の各県の親の会の役員が出席、日程、テーマ、要項などが議論されました。2016年6月の全国総会後に、正式な実行委員会が発足する予定です。

開催日時は、2017年8月5日(土)~6日(日)が検討されています。

みなさん、ぜひ四国で会いましょう。四国の親の会のみなさんには、大変お世話になります。

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ちょこっと寄付のお願い

明けましておめでとうございます。

年賀状を作成されて、書き損じのものがありましたら
事務局へご寄付をお願いいたします。
ちりもつもれば何とやらで、
通信運搬費の切手代を減らすことができます。
よろしくお願いいたします。
NPO法人全国ことばを育む会事務局長 田嶋惠美子
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ことば280号 平成27年11月28日号記事の紹介

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今回の特集は、「全国大会佐賀大会」と「各地親の会の50周年に至る特色を追って」と いう2つから成っています。

佐賀大会では、育児(子ども育て)・育自(自分育て)・育地(より良い地域社会づくり) という3つの ”いくじ ”を目指して、全国各地から会員が集い、 語り、学び、交流を深めることができました。記念講演やシンポジウムも、繋がるというテーマに基づいたものであり、孤立するのではなく 繋がり助け合う中で、新しい力や勇気が1人1人に生まれてくることを示していたように思います。

ことばやきこえに障がいのある子ども達の為に、親や先生が少しずつ集まり、繋がり助け合いながら、次第に大きなうねりを創り出してきました。その歩みを振り返ることは、私 達が今後どのように繋がり進んでいくのかを見出す為に大切なのではないでしょうか。(I)

第58回青森県知的障害研究大会西北大会での竹ケ原克哉さん(全国ことばを育む会事務局)の挨拶

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大会開催によせて 
青森県ことばと心を育む会 副会長 竹ケ原克哉

全国ことばを育む会の事務局員もさせて頂いております副会長の竹ケ原と申します。会長に代わりまして御礼とご挨拶を述べさせて頂きます。本年も熱意あふれる先生方により本大会が盛大に開催されますことに,親の会を代表し深く感謝申し上げます。

最近、障がい児への➀最悪➁最善の各対応の報告に触れ涙しました。
➀は「手をつなぐ 」2015 年5 ・6月号。2013年に千葉県立の知的障害児施設で(暴行を他人に)話せない障がい者に対し、大声をあげたという理由で職員達が殴る蹴るの末19才の男性が多臓器不全で死亡。検証委によると2005~13年に15人の職員による虐待が続いていた。被害者には自傷他害があったがそれも虐待が原因ではないかということ。

障がい者を人間とも思わない差別・人権侵害の極致ではないでしょうか。裁判での母親の証言/高2の頃家に帰った時 「 アルバムを出して来て『お母さん』『おばあちゃん』『ヘリコプター』(小さい頃好きだった)と指さして見つめていた 。今思えば、落ち着くものを求めていたのかもしれない。当時は職員を信じていたが、こんなことになって毎日のように多くの職員から暴行を受けていたせいだとわかった。 『 お母さん、助けて』と声に出したかったはず。 気づいてあげられなかったことが本当に悔しい。」・・・。

➁は「 障害者問題研究」2015第43巻第l号p.58 養護学校高等部2年まで問題行動ばかり、ことばはなく自傷他害,強度行動障害でどの施設にも断られ,学校以外は父母が見るも疲労極限,本人は多量の向精神薬の影響もあり 夜l時過ぎから起きてしまう ,不快な興奮状態 ・眠気の繰り返し ・90kg超の肥満 ・ ・。ある先生が2名の若手教員と共に3年生の1年間,彼を含む5名の重度重複学級の担任となり、彼の気持ちに寄り添い理解しようと努力し 本人主体に働きかけた結果,自傷他害が治まりある程度作業もできるようになり30kg近い減量に成功 ,努力の結果卒業後の施設入所も 実現 ・ ・。

私の話は拙すぎます、結果より 本人の気持ちを理解して行く過程がすばらしいのです。県内の話です 。親はもちろん子のためには精一杯のことをします。 しかしやはり先生はプロです 。障がいに向き 合う先生方の力はすごい 。涙が出る程ありがたいと思います。

大会の趣旨に「今後は更に 通常の学級に在籍し 個別に配慮を 必要とする子供に対する合理的配慮をも充実させていく必要があります。」 と加わっております。現在では,通常学級の先生方も 全員が特別支援教育の研修を受けていると耳にし大変うれしく感じております。更に,大会においででない学校もまだ多いですが,校長先生にはぜひ l名は派遣頂き ,学校に戻ったら伝達講習をお願いしたいです。

まだ遠い目標ですが、障害者権利条約によると 障がい児も地元で十分な教育を受けられる権利が、健常者と平等にあるとされ、それを目指すためには加配増も大変重要なところ、2015年6月に財政制度等審議会で加配削減の提案がされました。

親としては納得がいきません。 また「 共生社会」を目指すためには、通常の生徒達にも障がい理解の教育が必要です。特に中学校で,軽度の生徒への蔑視や無視などはないでしょうか。もし中学校がそうだと、社会もその延長になり ます。先生がその子を思いやって言葉をかけて下さるだけでも他の生徒の意識は変わると思います。

将来 ( 特に障がいへの無知からの)差別が無い社会になることが,大会主題の 「自立」と 「社会参加」実現のためぜひ必要と思います。さらにできれば次のようなことを教えていただけると幸いです。重い知的障がいがあると言葉を理解できなくて、自分が言いたいことを誰にも理解してもらえなかったり、叱られでもなぜ叱られたのかが理解できなかっ たりそんなストレスが思い出されて突然大声をあげたりする人もいます。

でも喜怒哀楽は皆さんと変わりません。お父さんお母さんや友達が好きだし、やさしい気持ちも持っている 。馬鹿にされれば悲しいし、暴力を受ければ痛いし心が傷つくし怒りも沸く 。本当に普通のクラスメイトであり 地域の住人であり人間です。たとえその人が他人に話せないとしても殴っ たり蹴ったりするなんてとんでもないこと・・・。 そんな時には守ってあげなければなりませんと。

むずかしい問題だけれど 先生方には変えていく力があると思います。

内閣府 障害者週間「連続セミナー」吃音者(きつおん)の人権と合理的配慮を考える

全国言友会連絡協議会「連続セミナー」のお知らせ

NPO法人全国言友会連絡協議会が、下記の内容のセミナーを開催します。
当会にご案内がありましたのでご紹介します。

テーマ 『吃音者の人権と合理的配慮を考える』
講演者 菊池 良和(九州大学病院耳鼻咽喉科医師、医学博士)
主催 特定非営利活動法人 全国言友会連絡協議会
日時 2015年 12月 6日 (日) 11:10~13:10
場所 コングレスクエア中野(東京都中野区中野4丁目10?2)
定員 100名(先着順)
参加費 無料

詳細と申込みは以下からお願いします。
内閣府平成27年度障害者週間「連続セミナー

ご寄付ありがとうございました

2014年度には、

加藤 碩  佐方嘉彦様 田嶋惠美子様 

野木  様 南前洋子様 山本サトヨ様 

より、ご寄付をいただきました。感謝申し上げます。

 

2015年度上半期には、

佐方嘉彦様 田嶋惠美子長谷川 

濱崎かめよ()様 山本サトヨ

より、ご寄付をいただきました。感謝申し上げます。

 

濱崎かめよ() 様はわが国初の「ことばの教室」を開設された濱崎健治先生の奥様です。

濱崎健治先生は昭和28年に仙台市立通町小学校に「ことばの教室」を開設されました。昭和334月には5年間の実績を認められ、文部省より言語障害特殊学級として認可されました。(詳しくは、『50年のあゆみ』第1章第1節をお読みください。)

先般ご逝去されたおりに、ご令嬢川嶋洋子様が、ご意志を受けご寄付下さいました。

濱崎かめよ様のご冥福をお祈り申し上げます。

 

理事長 加藤 碩

ことば279号 平成27年8月28日号記事の紹介

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今回の特集は、「子どもを真ん中に親と先生が三人四脚で歩む活動を追って」というタイトルを付けました。これは、私たちNPO法人全国ことばを育む会の合言葉です。

各地の親の会が50周年を迎えています。通級指導教室の法的な整備は、以前よりも整ってきてはいます。教室や学級の数、通級する子ども、担当する先生の数も年々増加しています。しかし、一方で草創期のあの熱い想いや活動、親と先生方が助け合ってきた関係は、現在、どのような状況にあるのだろうかというのが、特集を組んだ理由の一つになっています。

全国的に、そして各地それぞれ、様々な課題があります。担当教員の加配の数を減らそうという国の審議会の声も聞こえてきます。決して、現状は楽観できません。

今回の特集には、各地で、真摯に積み重ねてきた実践が報告されています。悩みながらも助け合ってきたこれらの実践が、私達の進むべき方向への大きなヒントを示してくれているように思います。(編集後記より)

なお「提言」では、「通級指導教室の先生を守ろう」と題して、「子どもの数が『自然減』しているから、加配教員を減らす」という財政制度審議会の主張を厳しく批判し、「いまこそ親の会の出番」と訴えています。

倉敷市通級指導教室親の会が、市教委へ要望書を提出

10月6日、倉敷市通級指導教室親の会と倉敷市教育委員会との話し合いが行われました。
この話し合いには、倉敷市内の6校の通級指導教室の親の会から15名が参加、教育委員会からは、渡邊学校教育部次長始め6名が対応して下さいました。

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話し合いの中では、親の会から「指導教員の増員、教室の増設」「学習支援の充実」「教室の環境整備」など多くの要望が出されました。

指導の内容も学校によっては、個別指導が全くなされていない事や特別支援コーディネーターの存在すら保護者に伝わっていないことなど、具体的な改善要望も出されました。

渡邊学校教育部次長は「みなさんの声をしっかり受け止めて、市教委として改善できる事は取り組んでいきたい」と述べました。

この話し合いは、毎年親の会が行っているもので、20年以上も続いており、通級指導教室の充実に大きな役割を果たしています。

日本障害者協議会が安保法制成立への抗議声明を発表

                            2015年9月24日

安保法制成立への抗議声明-障害分野から

                           特定非営利活動法人
                           日本障害者協議会役員一同

 9月19日未明、安保法案(11法制=海外派兵を可能とする「国際平和支援法」と自衛隊法改正案など10の改正案を一つにまとめた「平和安全法制整備法」)は、多くの国民が反対や疑問を表明しているにもかかわらず、民主主義を大きく踏みにじる形で、強行採決・可決された。これは、政治や政党というレベルをこえて、すべての人の人権にかかわる極めて重大な問題であり、権力の暴走である。
 戦争は人間のいのちと尊厳を破壊する。日本国憲法は戦争への歴史的な反省の上に、平和と民主主義を根底にすえ、第25条はじめ、人として平等に生きるための権利を謳っている。昨年、政府が批准した障害者権利条約も平和な世界のもとでしか実現することはできない。

 私たちは8月28日、500名をこえる参加者のもと憲政記念館で「戦後70年と障害者」を成功させた。そこでは、聴覚、視覚、肢体障害のある戦争体験者の貴重な報告を受け、「戦争は最大の暴力であり、障害者をつくり出す最たるもの」「戦時下、非国民、ごくつぶしといわれ人間扱いされなかった」「沖縄戦の心の傷は深く、ベトナム、イラク、福島の今に問われる」など、戦争の悲惨さに向き合い、決して忘れることなく、平和を守りつづけていくことを胸に刻んだ。

 また、ナチスドイツが600万人を越えるユダヤ人大虐殺以前に、その実験台として障害者20万人以上を「安楽死」させていた事実も明らかになった。
 社会や戦争の「役に立つ」かで人間を価値づける考え方は、障害者だけでなく、患者や高齢者など社会的弱者を切り捨て、生命さえも奪っていく。
 すべての人には絶対的な尊厳があり、幸せに生きていく権利がある。いのちと人権を破壊する「戦争の論理」は再び復活させてはならない。

 国会前や全国各地で戦後最大規模の意見表明行動が広がり、安保法制成立後もその声は各地域で広がり続けている。憲法を守り、民主主義を守ってきた戦後70年の積み重ねの上で、学生や高校生、学者やママたち、高齢者や障害者もそれぞれの表現で「安保法案反対」「民主主義を守れ」「国民の声を聞け」と訴えている。

 私たちは、いのちと尊厳を守る立場で、安保法制の強行に断固抗議する。そして、平和を願うすべての人びとと連帯し、戦争をしないと世界に約束した憲法9条の堅持を高く掲げ、平和と民主主義を守り、戦争への関与を断じて許さない姿勢を貫いていく所存である。